仙台で英語通訳・翻訳やってます!

仙台で英語通訳・翻訳、通訳ガイドやってます。英語の勉強法や仙台での生活などなどお伝えします。

社説でサイトラ ━役に立つウェブサイト━

今日はガジェットを紹介しようと思ったのですが、ウォークマンNW-WS610シリーズ以外だと、特徴のあるものを使っていないことに気づきました。iPad, iPod, ワイヤレスイヤホン等ごく一般的なものばかりです。

 

そこで予定を変更して、英語学習に役立つサイト、自分が実際に使って効果を実感したサイト、そして今も使い続けているサイトを紹介したいと思います。

 

まず今欠かさずやっているのは読売新聞の社説のサイト・トランスレーション、略してサイトラです。日本語の社説とその英語版が読めます。

www.yomiuri.co.jp

the-japan-news.com(記事は一定期間を過ぎるとプレミアムメンバーにならないと閲覧できなくなるようです)

 

サイトラは文章を一つの意味のかたまりで前から訳していくやり方です。最初は多少日本語として変であっても、とにかく後ろから戻って訳さずに前から訳すことを目的とします。大半の人は英語を日本語に訳す方が、英語を日本語にするよりやりやすいかと思いますので、英→日の例でいくと、2019年5月30日の読売の社説英語版「European Parliament election results show trust in EU not yet fully restored」からの一文ですと、

 The EU must produce concrete results/ on such imminent issues /as refugees, security and economic disparity among EU countries,/ and restore confidence in the EU.

欧州連合は具体的な成果を生み出さなければならない / 喫緊の課題に対して / 例えば難民、治安問題、域内の経済格差等について / そして連合内で信頼を回復すべきなのだ。/

社説の日本文の方は実際には以下のようになっています。

「難民、治安問題や域内の経済格差など、喫緊の課題で具体的な成果を上げ、信頼を回復していくことが求められる。」

日本の新聞の社説なので日本語のほうがオリジナルだと思いますが、英文にするとかなり語順が変わっています。頭から訳すことができると何がいいかと言うと、耳で聞いたときにも理解が早くなります。

 

これを日本語→英語、英語→日本語、と両方やると時間はかかりますが、続けていくと背景知識もつきますし、かなり力がつくと思います。と言っても、最初はなかなか難しいと思いますので、もし社説がしんどいなあ、と感じるなら、他にも良いサイトがありますので、明日紹介しますね。

 

余談ですが、私が学生の頃はサイトラなんて勉強法は学校で教えてもらえませんでした。なので、通訳学校でサイトラを知ったときは衝撃でした。でも娘に聞いたら、今は高校でも普通に習うのだとか。それはそれで、またショックでした。